ヘビロテ躁鬱女
「別れたって……住む所はどうしたの?」


「店長が手配してくれていたの。中絶の費用も出してくれたし、私のことを考えてくれてるって思える。これからはずっと一緒なの」


愛子は優越感に浸るような笑顔を見せたが、それはどうなんだろうか?


店長の好きなように、されてしまっただけではないんだろうか……


「ただ、体調がまだ悪くって……お腹が痛いのよね」


同情はしない。この人のようにはなりたくない。


「そう……お幸せに」
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