ヘビロテ躁鬱女
「なんで? 狂子が鉄平のことをはっきり好きと言わなかったように、私も言えなかっただけ……

でも、彼の自宅へ行ったのはそういう意思表示でもあったのよ?

酔いつぶれていた狂子には分からないよね……こうなるなんて、だいぶ後悔した」


「……わ、和歌子はどうするの?」


思わず問いただした。これからどうすれば良いのか、通るべき道が突然なくなってしまったかのようだった。


私の手を伸ばす場所はどこなの?
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