ヘビロテ躁鬱女
「狂子は、自分の気持ちを他人のために押し殺して生きていくの? だったら……誰とも付き合うの止めなよ――誰かを苦しめるだけじゃん」


――誰かを選んでも苦しめる。選ばなくても悲しませる。


そうだ、私はいつだって人の気持ちを優先させる。


私はどうしたいの? 私は……鉄平――


二人は旨くいっている。邪魔するのは怖い。でも……


「一生そうやって悩む? 私のこと、本当に親友と思っているわけ? だったらあの日に戻りましょうよ」
< 347 / 417 >

この作品をシェア

pagetop