ヘビロテ躁鬱女
 通常の流れだとお客様に飲み物を運んだ時に、注文が決まっているかどうかも聞くんだが、森園は初日なので新庄さんが汲み取り、そばに歩み寄った。


ハンディには料理名か、メニューの横に書かれている番号で入力する。


慣れている人だと番号を即覚え、注文がよりスムーズになる。


流石にそこまでは無理だろうと思っていた。だが予想は反した。


――森園さん……入力をもう覚えたの!?


手馴れた様子で注文を取る森園愛子。横に一緒に立ち尽くしている新庄さんも驚いてる様子だ。
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