ヘビロテ躁鬱女
「森園さん見てたよ~! やるねぇ~! ねぇ、今日皆で歓迎会を開こうと思うんだけど行こうよ!」


和歌子が、こことぞばかりに飲み会に誘った。


「勿論ですぅ! 行きます! 嬉しい~!」


愛子は飛び跳ね、両手を叩いて皆と上手にやり取りをしている。


――私は? スルー? なんで? ……気のせい?


「なんだよその話? 俺、知らないんだけど!」


「あ、新庄さん、ごめんごめん。怒らないで! 仕事が終わったら皆で行きましょう?」


「和歌子! 俺を抜きにしようとしたなぁー! 後で虐めたる!」


――なんだろう? なにかが変……。


輪から一旦身を引き、距離を少しだけ置いた。
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