ヘビロテ躁鬱女
「いい加減にして和歌子! 二人が上手くいかないのは二人の問題! 私をイチイチ巻き込まないで!!!!」


突然の怒鳴り声に驚き、和歌子は手を放し、目を真ん丸くさせた。


「狂子……少し変わった?」


強い眼差しを再び和歌子にあびせ、トイレに背を向け後にした。


――逆切れ……利いたかな?


電話の件は輝に知られたくない。ばれないと良いけど……。


でも不思議――衣舞が側にいてくれるだけで、こんなにも積極的になれるなんて。
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