ヘビロテ躁鬱女
再現
 テーブルの上には、食べ終わったお皿がいくつか積み重なっていた。そのせいでスペースが空き、空瓶も目立った。


料理も食い散らかしたようになり、そろそろ新しい味や場所、お酒が欲しい雰囲気だった。


もう終盤。いつもなら次はカラオケと、片付けが始めるところだろう。


でも店長は、久しぶりに会った愛子と二人きりになりたいはずだと予想した。


店長は普段通りに愛子に接しているつもりだろうが、事情を知っている私から見れば丸分りだった。


「衣舞。店長にさり気無く、お開きに持っていけるように言ってみたら?」
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