ヘビロテ躁鬱女
肩を揺らし起こそうとすると、含み笑いたっぷりの店長が立ち上がった。


「みんなー注目! 今日はお祝いの席を用意して頂き、本当にありがとう!

明日もまた仕事はあるし、輝もあんな状態だしな。今日は、これでお開きとするか!」


「はぁ~い店長! 愛子も賛成ですぅ! みんなでテーブルの上の食器や、空いたグラスを片付けましょう!?」


愛子が食器を重ね始めると、他の人たちも同じように取り掛かった。


――どうやら衣舞の作戦は、うまくいったようね……。


「輝、みんな片付け始めているよ。輝も手伝わないと」


「う……うぅ~ん。狂子早く帰ろう――」
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