ヘビロテ躁鬱女
 私は外面の悪い小雪さんが、自分みたいで大好きだった。小雪さんもそれは分かっていたようで、私達はたまに飲みに行き、愚痴を言う仲だった。


「新しい子が入って来たんだって? どうだった? 店長は私に情報を流してくれないからさ」


そっと耳打ちをし、溜め息を吐いた。


「……仕事も早くて良いと思いますよ。そうだ! 下で歓迎会をやるんですよ。終わったら来ませんか?」


小雪さんがいたら、楽しいだろうなぁ。


「無理だよー。ここ終わるの朝4時だよ~? 片づけもあるし……店長もいるんでしょう? また今度別の日に飲もう? あ、店長が来た! また後でね」


「はぁ~い、頑張って下さい!」


苦笑いの小雪さんに、思わず笑いが零れる。


小雪さん、綺麗なんだけどなぁ。彼氏がいないなんて、やっぱり男の人は可愛い派が多いのかなぁ?
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