ヘビロテ躁鬱女
リビングからキッチンに移動し、常備されている焼酎の瓶とアイスペールに氷、それをつまむトング、ウーロン茶のペットボトルを用意した。


輝が好きなウーロンハイを、いつの間にか私も好んで飲むようになっていた。


こうやって用意するのも当たり前だった。


お盆にそれぞれを置いたが、今日はいつもと違う日……その思いで大好きな赤ワインも一緒に載せた。


安いワインのボトルだが、私にとっては喉越しだけでなく、胸のうちをスッキリ空っぽにしてくれるような貴重な存在だった。


――私たち、これからどうなっちゃうんだろう……。
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