ヘビロテ躁鬱女
 関田店長の隣に居た、新庄さんは驚いた様子だった。


――あの人、超がつくほど真面目だからなぁー。森園さんみたいなタイプに驚愕しているのかなぁ。


「まぁ……結婚と言っても、俺も長く付き合った相手で、しょうがなくだな。太ってるし普通の顔立ち。

ただ浮気を許してくれるような女なんだ。たまに店にも飲みに来ているよ。お前ら発見しても、今のことは内緒だぞ」


店長はググッっと、ウーロンハイを飲み干した。愛子はすぐにお酒を作り出す。


刺身なんかも、お皿に取り分け、そっと目の前に置いていた。


――森園さんって、気配り上手なんだ。
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