ヘビロテ躁鬱女
「いいなぁー俺も彼女欲しいっすよぉ~。店長、そう言っても実は可愛いんでしょう?

カッコいい店長なら、相手は美人に決まってますやぁ~ん。なんだか寂しくなってきた! 狂子さん、俺と付き合っちゃいますぅ?」


「うるせー鉄平! お前は俺のウーロンハイを作る係りな」


「えー輝さん。ここでもドリンク係ですやーん! いえ……作らさせて頂きます!」


ははははっと笑い声が座敷に響き渡った。


私もボトルのワインをグイグイと飲んだ。気の知れた仲間だとお酒が進んでしまう。


「店長さんみたいな人と付き合いたかったなぁ。私、今、彼氏がいるんですけどぉ……別れたいんですぅ」


急に愛子は俯いた。
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