【完】結婚からはじまる恋《2》
「…何気に惚気るんだね…深幸ちゃん」




「え、あ・・・別に惚気てなんて…」



「…女はいいね。玉の輿に乗れば…何の苦労もなくこんなセレブな生活を手に入れられるんだ」




「…帝さんだって・・・弁護士になって高収入を得ているんでしょ?」



「弁護士もピンからキリまでいて…新米の俺はまだまだ…キリだ」




帝さんはコーヒーを飲み干して、窓の外に目を遣る。




眼鏡の奥の瞳は考えゴトしている焦点は定まっていない。




「帝…さん?」



< 104 / 213 >

この作品をシェア

pagetop