【完】結婚からはじまる恋《2》
「…神宮寺社長もモテただろっ?どうやって深幸ちゃんは妻の座を手に入れた?」



「…私は別に…」



帝さんは空のカップをソーサーにソファを立ち上がった。




「どこに行くんですか?」



「…君のそばだ・・・深幸ちゃん」




帝さんは私の隣に座り直して来た。




「み、帝さん!?」




施設では信頼できるお兄ちゃんのような存在だった帝さん。



その彼が今は危険なオオカミに変身する。



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