【完】結婚からはじまる恋《2》
ACT2* 別れの朝
ー深幸side-
頼はネクタイを締めてスーツの上着を着る。
もうすぐ離れ離れになってしまう。
いつものコトなんだけどーーー・・・
最近、ますます…一人の時間が寂しく思えてしまう。
頼は全身ミラーを覗き込んでプライベートの顔から社長の顔に変わる。
私はブリーフケースを大切に胸に抱え、頼の後ろに付いて玄関先まで…お見送り。
「じゃあ~いってくる」
「はい」
革靴を履き終えた頼にブリーフケースを渡す。
「泣いてるのか?」
「え、あ…少し…寂しいなぁと思っただけです」
「寂しい?どうして??」
「だって…頼と離れるから…」
もうすぐ離れ離れになってしまう。
いつものコトなんだけどーーー・・・
最近、ますます…一人の時間が寂しく思えてしまう。
頼は全身ミラーを覗き込んでプライベートの顔から社長の顔に変わる。
私はブリーフケースを大切に胸に抱え、頼の後ろに付いて玄関先まで…お見送り。
「じゃあ~いってくる」
「はい」
革靴を履き終えた頼にブリーフケースを渡す。
「泣いてるのか?」
「え、あ…少し…寂しいなぁと思っただけです」
「寂しい?どうして??」
「だって…頼と離れるから…」