【完】結婚からはじまる恋《2》
深幸が浮気なんて…


彼女は厳粛なクリスチャンで…こんな浮気なんて言う大罪は犯さないはず。



「…何かの間違いだ…間違い…間違いだ…」



俺は疑うキモチを一掃しようと何度も同じ言葉を繰り返す。



頭の中でもリフレインさせた。




「…しかし、週末にタイに飛ぶのは…浮気相手と奥様に密会させる隙を与えてるようなもんですね」




俺は必死に深幸を信じようとしてるのに。



優也は俺の不安を増大させる。


「俺…何かお前に…悪いコトしたか?」



「社長には罪はありません。あるとすれば・・・奥様です…こんな…懸命に働く社長の目を盗み…浮気なんて・・・」



「だから、優也お前はどうして深幸が浮気してると断定する」



「差出人は不明ですが…探偵を雇って調べさせたのは俺ですから」



「えっ?」



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