【完】結婚からはじまる恋《2》
「唐揚げ??」


俺は拍子抜けした。向きになった自分が何だか…情けなくなる。


「そうか・・・わかった…準備しとけ」



俺は足早に奥の寝室に入った。


ドアを閉めた途端…盛大なため息が漏れて来た。



俺は深幸に唐揚げで上手に騙される所だった。



信じたいキモチと疑いのキモチが互いに胸中でぶつかり合う。



俺はキモチを入れかえよう私服に着替えた。



「!?」


シャツの袖のカフスが絨毯の上に落ちて…ベットの下に転がった。



俺はベットスプレットの裾を捲って、カフスを探す。



「何だっ!?これは・・・」



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