【完】結婚からはじまる恋《2》
大江弁護士にとって、巨額の金が麻薬のように、私にとっては頼が麻薬だ。
彼は私を拘束して抱き締めていく…
彼の瞳も今にも蕩けそうな快楽に酔い痴れる。
「俺が出張だからって…ほかの男を連れ込むなよ…」
「はい、わかっています」
頼の心臓の鼓動を子守唄にして今夜も眠りについた。
タイから帰るまでこの温もりはしばしお預け…
そう思うと私はギュッと頼に抱き付いてしまった。
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