【完】結婚からはじまる恋《2》
「神宮寺さん!!」



若い男性がビルから出てきた私の名前を呼ぶ。



「乗って…乗って…」



彼は私を後部座席に乗せる。


後から出てきた帝さんを助手席に乗せた。
男性は猛スピードで車を発進させた。


「深幸ちゃん…君のバックを貸して…」



私は帝さんに持っていたバックを渡した。



「上手く盗聴出来てたらいいけど…」



「盗聴?」



「君のバックに盗聴器を仕掛けておいた…黙っててゴメンね…」



「え、あ…いえ…私の方こそありがとうございます・・・」
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