【完】結婚からはじまる恋《2》
帝さんは手当てが終えるとソファから立ち上がった。


着ていたシャツを羽織る。


自分のブリーフケースから乗馬用の鞭を取り出した。



「さてと…この可愛い子羊ちゃんを訊問しようか?」



「はぁ?お前…何で…そんなもん持ってんだよ!!?危険人物だな…」



「…危険人物?お前がそう思うなら俺は危ない人なんだろうな…」



「帝さん!?」



帝さんと優也さんは互いに睨み合う。




「いい目だな…子羊ちゃん…」



帝さんは鞭の柄で優也さんの顎を強引に上向かせる。




「その瞳を恐怖で染めてやろうか?」



優也さんの言う通り帝さん…何だか危ない人になっていた。


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