【完】結婚からはじまる恋《2》
優也は屋敷に同行しなかった・・・



俺は近藤さんの自室を訪ねる。



「お坊ちゃま・・・この度は申し訳ございません。大江様の策略にまんまと私も香芝様も乗せられて…」



「別に…構わない…」



近藤さんは俺にコーヒーを淹れてくれた。



近藤さんの焙煎したオリジナルのコーヒー。


味わい深く…それでいて心が癒される。



深幸の淹れてくれるお茶と同じだった。





「…49日の法要が過ぎれば…じぃちゃんから近藤さんに渡してくれと言づけられた手紙があるんだ」




俺は近藤さんにじぃちゃんからの手紙を渡した。



「旦那様が私に?」




「ああ・・・じぃちゃんはテレ屋な人だから…直接は渡せなかったんだろう」






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