【完】結婚からはじまる恋《2》
私は毎日、頼の腕枕で眠る。
これはもしかして夢なんじゃないかと思う時がある。
瞳を開けると私の顔を愛しげに見つめる頼の顔が見えた。
「眠れないのか?」
「頼さんこそ、どうして起きてるの?」
「深幸の顔が可愛いから・・・見つめていただけだ」
「頼さんに見られていたら、眠れません」
「分かった。じゃおやすみ。深幸」
頼さんは私の瞼に軽くキスをして先に瞳を閉じた。
私も瞼を瞑った。