【完】結婚からはじまる恋《2》
深幸が望むなら夫である俺は…



俺は精一杯、努力してみようと思った…



深幸の主治医の加藤先生と産科医の山口先生と話し合った。



減数手術は受けず…双子を産もうと決心したーーー・・・





「頼がロザリオを付けるなんてどう言う風の吹き回し?」



「お前が無事に二人の子供を産めるようにと神様に祈っているんだ」



「えっ!?」



悪阻が酷くて入院している深幸の病室を訊ねた。



「頼…」


「俺は何もしてやれないからな。自分の出来るコトをしようと思う。だから、毎日、祈ってる…」




俺は何かに縋らないと今にも中絶してくれと言いそうだった。
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