【完】結婚からはじまる恋《2》
手術の日。


俺は会社を休ませてもらった。



北海道から美愛ちゃんも飛んできた。



「頼…これ」



「これは?」



深幸がデジタルビデオカメラを撮影している俺に手紙を渡した。



「…もし、私に万が一のコトがあれば…読んで欲しい…」



「え、縁起でもないコト…」



「…何があるか…分からないでしょ?だから、頼にはしっかりして欲しいの」




「深幸…」




深幸は双子を産む決心した時から死を覚悟していた。




< 205 / 213 >

この作品をシェア

pagetop