【完】結婚からはじまる恋《2》
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貴方と結婚出来たコト。

子供を授かったコト。


全てが夢みたいです。


私は何処か自分よりも人のコトばかり考えていました。

でも、貴方と結婚して私は自分のコトを考えるようになった。

私自身の望みと言うモノを。

頼は私を唯一…人間らしくさせたくれた人です。


貴方がこの手紙を読むのは多分、私に何かがあった時。



私が逝っても、絶望はしないでください。


神様に背を向けるようなコトはしないで欲しい。



私はこの子たちをお腹の中に宿した時から、自分の命を引き換えにしてでも絶対にこの世界に残そうと覚悟しました。


この子たちは貴方の家族だから。



私の分までこの子たちを貴方の深い愛で包んで欲しい。

私は貴方をこの子たちを空の彼方から見守っています。



   妻・深幸より


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