【完】結婚からはじまる恋《2》
「…お前は夜景を見ていればいいと言ったはずだ…」



頼は私の耳朶に甘噛みにして、息を吹き込んで詰る。



「ひやっ」



艶交じりの声が今度はおかしな奇声に変わった。




「…面白い声だな…」




「頼ってば・・・」




今夜も私達の夜は甘かった。


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