【完】結婚からはじまる恋《2》
「ダメですか?」
「恋華は多忙な身…どうやって会うんですか?」
「会ってくれるんですか?」
「…別に…」
車は赤信号で停車した。
バックミラー越しに見える優也さんの顔は複雑に表情。
「…奥様も余裕ですね…人の恋路を干渉できるなんて」
優也さんにしては皮肉めいた言葉。
「別に私は…」
「…貴方には余裕などないはず…」
「!?」
「…俺の好きな人って誰か知ってます?」
「えっ?」
「俺の好きな人は…奥様貴方ですよ…」
優也さんは顔だけ私の方に向けた。その瞳は獲物を狙う獣の目だった。
「恋華は多忙な身…どうやって会うんですか?」
「会ってくれるんですか?」
「…別に…」
車は赤信号で停車した。
バックミラー越しに見える優也さんの顔は複雑に表情。
「…奥様も余裕ですね…人の恋路を干渉できるなんて」
優也さんにしては皮肉めいた言葉。
「別に私は…」
「…貴方には余裕などないはず…」
「!?」
「…俺の好きな人って誰か知ってます?」
「えっ?」
「俺の好きな人は…奥様貴方ですよ…」
優也さんは顔だけ私の方に向けた。その瞳は獲物を狙う獣の目だった。