【完】結婚からはじまる恋《2》
頼とは違う男性の匂いに戸惑う。




「へ、変なコトはしないでください…」




「…今朝、ちゃんと俺のキモチは伝えたはずです。そう言えばまだ、返事をもらっていなかった・・・」




「返事って…」




私の頬に優也さんの吐息がかかる。



この至近距離に心臓が壊れそうなくらいの強い圧迫感を受けた。



そのまま優也さんに抵抗する間もなく、強く抱き締められてしまった。




「ゆ、優也さん!!」




「嫌なら少しくらい抵抗するはず…でも…奥様はしなかった・・・」



する間がなかってだけでーーー・・・


それって言いワケにしかならない?


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