【完】結婚からはじまる恋《2》
最上階ついた途端…優也さんは絶妙なタイミングで抱擁を解いた。




私の心臓は優也さんの突然の抱擁にドキドキしたまま…




身体にも熱が帯びて…意識をしっかり持たなきゃ今にも…倒れそうだった。




「…どうした?深幸」



「奥様は間違って…ボツになったレジメを忘れ物として持ってきただけです」




「そうか・・・」




頼はボツになったレジメを嬉しそうに受け取ってくれた。




「ゴメンなさい・・・最初に電話すれば良かったね…」



「いいよ…別に…」



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