【完】結婚からはじまる恋《2》
頼も優也さんも…器用な人だ…





不器用な自分が実に嘆かわしいーーー・・・




優也さんは私に冷たい麦茶を入れてくれた。



私は渇いた喉と頬に集まった熱を冷まそうと麦茶を飲み干す。




「…深幸の顔をまた、見られたし…嬉しいよ。俺は会議に行く…悪いな…ゆっくり相手してやれる時間がないんだ」




「頑張ってください…」



私はソファを立ち上がった。



でも、ふわっと急に視界がグラついて再びソファに座り込んだ。




「深幸?」



「少し眩暈が…」



「眩暈??それは一大事だ!!」






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