【完】結婚からはじまる恋《2》
大江弁護士は不意に立ち上がって、背後にある大きな観音開きの木製の本棚を開けた。
本棚の中から現れたのは大きな黒い金庫だった。
金庫の扉を開け、出してきたのは先代の社長の遺言状。
「…故人の会社が危機に瀕した緊急事態場合のみ早急の開封を許可する…言葉に乗っ取り…49日の法要の前に…私は遺言状は開封させて頂きました…」
「では私ではなく神宮寺家の当主である頼さんに?」
「…先代の社長は神宮寺社長に親族たちにも均等に分割されていますが…特別縁故者として貴方に多くの財産を譲ると遺言されております・・・」
「私に!!?」
読み上げられた株券、不動産…莫大な財産に私は眩暈を起こす。
本棚の中から現れたのは大きな黒い金庫だった。
金庫の扉を開け、出してきたのは先代の社長の遺言状。
「…故人の会社が危機に瀕した緊急事態場合のみ早急の開封を許可する…言葉に乗っ取り…49日の法要の前に…私は遺言状は開封させて頂きました…」
「では私ではなく神宮寺家の当主である頼さんに?」
「…先代の社長は神宮寺社長に親族たちにも均等に分割されていますが…特別縁故者として貴方に多くの財産を譲ると遺言されております・・・」
「私に!!?」
読み上げられた株券、不動産…莫大な財産に私は眩暈を起こす。