【完】春紫苑
「ほんとに?」
「ほんとに。しかも一番星」
「えっ!?一番星!?」
「どれ?」って聞きながら将光を見たら、目があった。
思わず首をかしげる。
だけど次の瞬間、悪戯っぽく「ほら、一番星」って私を指差して笑った。
……身体中の血が逆流してるんじゃないかってくらい暴れて、暑い。
体が顔が一瞬にして赤くなったのが分かる。
きっと、今の私は茹でタコ状態。
夜で…街灯もなくて、ほんとに良かった。