【完】春紫苑
「うぅ………ぁぁ…ぁぁぁあああ」
一人になった公園。
一度溢れた涙は止まることを知らなくて。
昨日、あれだけ泣いたのに。
まだ、こんなにも涙は流れるんだね。
苦しくて、苦しくて。
どうしたら良いか自分じゃ分からなくて。
どうするのが将光にとって良いのか分からなくて。
事実を伝えるのが一番だと分かっていても、私は将光の傍にいたくて。
自分でも最低だなって思う、だけど、私は将光の傍にいたい。
神様、私が将光の傍にいることは許されませんか?
夕暮れに照らされ、泣き続ける私の影はいつまでもそこで震えていた。
公園には私の泣き声がただ、空しく響いていた。