【完】春紫苑





「あれだけ…ちょっと違うくない?花壇に咲いてねーし、自然に育ったって感じ……」


「あー、あれか」






私は、将光が指差した花に近付いた。


そんな私の後に将光も続く。






「可愛いでしょ?私が好きで、この花は…このままにしておいてって頼んであるの」


「この花、普通に学校とか通学路に咲いてるよな?」


「うん、咲いてるよ」










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