【完】春紫苑




「…………あぁ」



「あの頃の将光に………戻ってくれるの?」



「……………あぁ、でも」



「でも?」



「城野だけは………」





分かってた。

これだけは何となく予想してた。




城野さんに対しては、どうにもならないんじゃないかって。



そこには深い理由があって、私が何を言っても無駄なんじゃないかって。









< 245 / 474 >

この作品をシェア

pagetop