【完】春紫苑






「ごめんな……美琴」



「良いの、何となく分かってたし」






分かってた。



分かってたはずなのに、

どうしてズキンと

この胸は痛んだんだろうか?






「私は将光が傍にいて、笑ってくれてたら、それだけで良いんだから」





自分で言っててどうして、こんなにも悲しくなってるんだろう。


この想いに嘘なんてないはずなのに。











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