【完】春紫苑
その言葉に
「あ、そっか。てへっ」
という訳の分からない返事をしてくる。
ただ、可愛いということだけは分かる。
さすが、流といった感じだ。
「ねぇー、ねぇ、美琴?」
「嫌だ」
「えー、俺まだ何も言ってないよ!」
「嫌だ」
だって流のお願いなんて
宿題写させて~
に決まってるから。
なーんで私が一生懸命解いたのを遊び呆けてた流に貸さなきゃなんないのよ。
そんなんだから、あんたはバカなのよ!