【完】春紫苑







「マジでっ!?」





驚いたのは駿だけで。

いや、私も将光も驚いてはいるんだけど。


脳裏にいつかの記憶が過ったから。



バスケが好きだった少年の姿が

バスケを捨てた少年の姿が。



チラッと隣の将光を見ると、俯き、唇を噛みしめていた。





「まさみー…」



「その身長でバスケの特待?」










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