【完】春紫苑






腹部を刺されたのだろうか?


うつ伏せの将光から血が溢れ、アスファルトを流れていく。






───俺だけはお前の味方だから。



ふと頭に浮かんだ言葉。


あの日、傍にいてくれるよね?そう聞いた私に頷いてくれなかったのは分かっていたから…?



こんな日が来ることを。


だから、だから………


さっき、好きだなんて言ってくれたの?





ねぇ、そうなの……?








< 378 / 474 >

この作品をシェア

pagetop