【完】春紫苑





卒業式だって、第2ボタン頂戴って追いかけ回す私を無視して


「こんなのに縛られたらダメだ」とかワケわかんないこと言って、川に投げちゃうし。



五年前から楽しい思い出なんて無いじゃない。



だから、これから作るんだから。



お互い苦しんだ五年間を埋めて、忘れられるほどの楽しい思い出をこれから沢山作るんだから。





「よし…っ」





大きな鞄を肩にかけ私は立ち上がった。













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