【完】春紫苑





「母さん、前も話したけど俺は医学部でちゃんと毎日勉強してるよ。んで、いつかは美琴のとこの病院を継げるように頑張るんだ」



「ほんとに継ぐの?」






お祖父様は喜ぶだろうけど…無理してないか正直不安だ。






「本気だし。俺は一人でも多くの人の命を救えるような医者になるんだ」






春紫苑を供えて、将光はそう言って笑った。




「それでな、美琴」


「なに?」














「ずっと、俺の傍にいてください」











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