【完】春紫苑




だけど



グ…グッ……グググ

彼女は離れるどころか掴む腕に更に力を入れた。



それも、表情を一切変えずに。





「…ぅ…ぁ、ぁぁぁあ、……りゅ………う…」






痛い、そんな次元なんて遥かに越えていた。

もう彼女の顔なんて見れない。


それどころか、立っているのもやっとだ。







「はーしづきさんっ♪」








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