【完】春紫苑
「先生いないみたいだね~…どうしよっか」
ブブブブブ………
ブブブブブ………
突然、携帯のマナーモード音が響いた
。
私のかな?と思ってポケットを探ったけど、違った。
「ん?携帯~?メー……電話だっ。もっしもーしっ」
うわ~…凄いテンション。
私はこれが嫌だから、流には基本電話をしないようにしてる。
「将ちゃん、屋上にいたの~?うん、でもね今、保健室なの。え?何でかって?美琴が怪我しちゃって、でも先生いないからどーしようってなってるの。
うん、うん、分かった。んじゃ待ってるね~』
最後までこのテンションが変わらないとか、素晴らしすぎる…。
てか将光、屋上いたんだ。
どんだけ屋上好きなのよ。
流が電話を切ったことを確認すると
「電話だれ?将光?駿?」
電話の相手を聞いてみた。
「駿だったよ~。なんかね、将ちゃん屋上にいたらしい」