暗闇の鎌【読みきり短編集】
「おじさん、もう寝るよ。明日一緒に食べるのを楽しみにしているね、おやすみ」
「たっくんはいいこだ。おやすみ」
大きなあくびをし、おじさんはそのままママのいる部屋に戻っていった。
僕はナイフを思わず握りしめていた。好きなものは半分こ。それが当たり前だから。
ケーキはもう食べる気もしなくなった。
僕にはやるべきことが先にあるのだから。
二階にあるママの部屋。
階段をそっとのぼった。
僕はママが好き。
そしてママが好きなあの男の人も好き。
そうじゃなければいけないんだ。
「たっくんはいいこだ。おやすみ」
大きなあくびをし、おじさんはそのままママのいる部屋に戻っていった。
僕はナイフを思わず握りしめていた。好きなものは半分こ。それが当たり前だから。
ケーキはもう食べる気もしなくなった。
僕にはやるべきことが先にあるのだから。
二階にあるママの部屋。
階段をそっとのぼった。
僕はママが好き。
そしてママが好きなあの男の人も好き。
そうじゃなければいけないんだ。