暗闇の鎌【読みきり短編集】
「ちきしょう!!!! 

……うわぁ! なんだこれは!!!! ヒィ!!!!」


半分諦めモードで扉を大きく開けた。視線を合わせる、互いの眼と眼。それはとてつもなく異様な光景だった。


――みっつ……コレカラモミテル……


畳の眼は三つ、ピラミッド型に増えていた。三つが三つ照らし合わせたかのように、こちらをギョロリと睨んでいる。


「ゆ、幽霊なのか? そ、それとも化け物か?」


――みっつ……コレカラモミテル……


「……止めてくれよ、なんなんだよ、おい!」


――みっつ……コレカラモミテル……
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