暗闇の鎌【読みきり短編集】
 思考が徐々にくるくるとまわり、酔っ払って重くなった頭のせいで、テーブルに自然と顎を付けた。


鼻先にはハートの青い鏡。自分の顔がドアップで映っていた。瞳が潤み、セクシーな顔つきだ。


「鏡よ、鏡よ、鏡さんー私は敦志と結婚できますか? 

ふふふっ、馬鹿みたい。思わず白雪姫みたいに聞いちゃった。

早く帰ってこないかなぁ、敦志……」


――お前の未来を見せてあげようか?


「……え?」
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