想い人



その日記の中身を読んだとき
涙が止まりませんでした。


記憶なんて関係ない。

愛しい人を愛しく思えること。


私はこの一年間で
それがどんなに難しいことなのか感じました。


だんだん私を忘れていく彼が
怖くて仕方なかった。


だけど、一番怖かったのは
誰でもない。彼でした。



< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop