無力な僕らの世界と終わり
ところで。
あたしの告白なんて、瑠樹亜にとっては何でもないことみたいだった。
次の日も、また次の日も瑠樹亜は変わらなくて。
あたしとも、他の誰とも、目を合わせることもほとんどない。
あたしは自分の席から毎日飽きもせずに瑠樹亜を眺めて。
授業中も休み時間も、放課後も。
瑠樹亜がいなくなるまで、ずっと、眺めて。
美山さんのこととか、凪さんていう人のこととか。
そんなこと、どうでもよくなっちゃうくらいに瑠樹亜はかっこよくて。
あ、今くしゃみした、とか。
今日は眠そうだなあ、とか。
そんなことばかり、考えてる。
もう、笑えるくらい片想い。