無力な僕らの世界と終わり
「どうぞ、どうぞ。
あたし、サボりみたいなもんだし」
そう。
えっちなこと想像して鼻血出しただけだし。
とは言えないけど。
もそもそっと起き上がり、美少女にベッドを譲る。
「 あ、ありがとう。私、ちょっと生理痛ひどくて」
「そっか。大変だよね、ひどいと」
かく言うあたしは、三日でアッサリと終わる生理ばかりで、辛いこともあんまりないけど。
「……うん」
あたしはベッドを気持ち整え、美山さんはゆっくりとそこに横になる。
ああ。
彼女にも、色々聞きたい。
昨日のこととか。
瑠樹亜のこととか。
いや、何より。
あたしの恋敵なのか、が。
「あの……」
「はっ、はひ?」
意外や意外。
制服を整えているあたしに、先に話しかけてきたのは、美山さんの方だった。
顔を上げると、大きな目がこちらを見ている。