無力な僕らの世界と終わり
できすぎた偶然
土曜日は家でゴロゴロ過ごした。
机に向かってみても、やっぱり集中なんかできなくて。
録りためてあった録画を観たり。
(それも頭に入らず)
お母さんの買い物に付き合ったり。
(ついでに晩ごはんの手伝いもさせられた)
太陽とゲームをしたり。
(小学生に負ける屈辱も味わい)
それでも。
何をしていても。
あの光景が頭から離れなかった。
鼻血どころの騒ぎじゃない。
精神的にキツい。
水曜からテストでしょーと言うお母さんの注意を無視して。
日曜日は一人で街に出た。
バスに乗って。
いつもより少し遠い街に。
そこには大きなショッピングモールがあって、一人で廻るには疲れるけれど。
今は、人混みの中をひたすら歩きたいような気分だった。